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Kairos ドキュメントレビュー(第13回)— 1.0.10・文と図の拡充・表現改訂

外部レビューの受領記録(2026-10-16・伝達は設計者)。原文のまま収蔵する。当方の裏取りと処置は本ファイル末尾の「処置の記録」に。

対象: 本体 azathothx/kairos-lang HEAD a32f839(v1.0.10・追補27。第12回 1a47ae5 から44コミット・213ファイル・約19,800行)/検定 kairos-lang-exam HEAD 0464447(Pages 化=exam.kairos-lang.org・v1.0.10 追従) レビュー日: 2026-10-16 方法(5観点): ①1.0 宣言後の状態監査 ②「わかりやすく変更した表現」の意味ズレ検査(新旧の word-diff 全照合) ③拡充された図13対×日英の本文整合(SVG テキスト抽出+全数値を CLI で再現+ライト/ダーク描画) ④検定の新サイト・1.0 追従 ⑤1.0 後の新規面(MCP・レシピ・CLI・CHANGELOG・版表記)——4並行精査+HIGH/主要 MEDIUM は担当が全件ソース裏取り。本体スイート実走・検定34ブロックを v1.0.10 実装で再実走(全通過)・機械バッテリー・両サイト本番実査。


0. 総評

今回の主眼だった「表現の簡約による意味ズレ」は、spec・stdlib・reference の全書き換え段落(約60段落)を新旧比較して意味レベルの変化ゼロ——条件・様相・既定・量化・主体・方向のすべてが保存されており、文体改訂は安全に行われています。1.0 宣言も計画どおり貫通(状態行・CHANGELOG 1.0 節・RC 残存検査の覚醒=残存ゼロ・タグ v1.0.0〜v1.0.10)。検定の Pages 化と v1.0.10 追従も健全で、全34ブロックが最新実装でも一致します。

一方で、1.0 後に急増した新規面(レシピ・図・入口・MCP)で、既存の検査の網が届いていない箇所に綻びが集中しています。HIGH 3件はいずれも「書いた時点では真だったが、同日の別コミットで偽になった」型の陳腐化です。

実測サマリ

検証 結果
表現改訂の意味ズレ ゼロ(spec 4章・stdlib 3篇・reference の全書き換え段落を old/new 比較)
本体スイート 822/822 通過——ただし記載は 816(→ H1)
検定34ブロック(v1.0.10 実装) 全通過
図13対の数値 全件 CLI で再現一致(DST 23/25h・証人規則の三分岐・残走路 355/∞/−159 等)
リンク(本体280 md/検定24 md)・不可視文字・en≡ja同一性・source_sha・Playground 指紋 全て green
RC 表記残存(本体・検定) ゼロ(検査が宣言後に覚醒し通過)
本番(kairos-lang.org / exam.kairos-lang.org) 両トップ正常表示・導線完備

1. 必修(HIGH・いずれも数行)

[H1] テスト数の記載 816 ≠ 実スイート 822。 README 英日・llms.txt・en/spec/README・impl/README・CHANGELOG 追補27 が 816 と記す一方、HEAD の実走は 822。原因は 1.0.10 公開後の a32f839 が Excel レシピ(doctest 6本)を追加したため。既存の doc-consistency 検査は「5入口が互いに一致し CHANGELOG の最終値とも一致」しか見ず、実スイートとは比較しない——同型のズレは 1.0.10 直前(windows-admin の doctest 2本追加時)にも一度起きています。恒久策: CI で vitest --reporter=json の総数を取り、入口の数値と突合する1本を追加(これで「数値を手で書く」工程自体が検査される)。

[H2] Windows 管理者ガイドの「次の版で --tsv」が陳腐化。 recipes/windows-admin.md:271-273(en:279-281)は「次の版で Excel 向けタブ区切り出力が入る」と予告していますが、--tsv は同じ 1.0.10 で出荷済み(impl/src/cli.ts:303・追補27・Excel レシピは「1.0.10 から」と明記)。しかもこのページは 1.0.10 後の a32f839 で編集されており(exe 導線の追記)、その際に節が残置。節を削除し Excel レシピへの導線に差し替え。

[H3] Patch Tuesday レシピの「12か月中10か月が違う」は算術的に誤り(正: 8)。 recipes/patch-tuesday.md:15・recipes/README.md:14・en 双方。同ページ :112 自身が「1・2・11・12 月しか一致しない(3〜10月は1時間、4月と7月は1週間ずれる)」と述べており、差は 3〜10 月の 8か月。「10」は 1 時間ずれ(8)と 1 週間ずれ(2)を別口で足した二重計上で、4月と7月は8か月の内側です(zoneinfo で独立再導出: 差異月=[3,4,5,6,7,8,9,10])。フェンス内の日付自体はすべて正しい。

2. 推奨(MEDIUM)

図版(新設13対)

本文

入口・導線・配布物


3. 良かった点(検証で確認)


4. 推奨アクション(優先順)と検査の網の補強

  1. H1〜H3(数値の訂正・陳腐化節の削除・算術の訂正)+ 実スイート数との突合検査を1本。
  2. F2+F1(operator-map 再生成で take/takeLast/at/糖衣定義を追加し「仮称」除去・26 SVG にダーク背景1行)+ 用語検査の対象に SVG を追加(「仮称ゼロ」の盲点を塞ぐ)。
  3. E1〜E4(Playground の検定導線・llms.txt 正準例・検定 README の --tz 一句・検定サイトの front matter 表示)。
  4. E5〜E7・T1・F3(MCP 複製のリンク絶対化を bundle-docs に・lock 更新・Windows ガイド2句・snapTo 例・roll 図フッタ)。
  5. LOW 群はついで修正。

今回の綻びは例外なく「1.0 後に増えた面に、既存の網が未接続」の型です。上記の検査3本(実スイート数・SVG 用語・MCP 複製リンク)を足せば、追補の速度を落とさずに同じ品質が保てます。

5. まとめ

項目 判定
表現改訂の意味保存 完全(今回の主眼・最重要の安心材料)
図版 内容は正確・ダーク描画と operator-map の陳腐化が要修正
1.0 宣言の貫通 完全
検定(サイト化・追従) 健全・導線と表示の MEDIUM 2件
新規面 HIGH 3(陳腐化・算術)+配布物の MEDIUM 数件
実スイート 822/822(記載 816 の更新を)

1.0 以降も「主張はすべて機械が守る」原則が本体で機能し続けていることは、今回の実測で改めて確認できました。綻びは成長の縁に集中しており、網を3本足せば閉じます。


処置の記録(当方・2026-10-16〜)

(判定の一覧。裏取りの詳細は非公開の作業記録に)

番号 判定 処置
H1 認める 入口 6 箇所を実スイートに揃える・実スイート数との突合検査を CI と publish.sh に
H2 認める 「次の版」節を Excel レシピへの導線に差し替え(日英)
H3 認める(8 か月) patch-tuesday 日英・recipes/README 日英・ブログ第 32 弾(412)を訂正
F1 認める 生成器の dark ブロックに .bg を足して 26 図を再生成
F2 認める operator-map を現行語彙で再生成・用語検査に SVG を追加
F3 認める フッタを「寄せる先は規約が決める」に(日英)
T1 認める 範囲を [2026-08-15, 2026-09-01) に(日英)
E1 認める Playground 日英の検定リンクを exam.kairos-lang.org に
E2 認める llms.txt の正準例を自己完結形に(実走で確認)
E3 認める 検定 README に --tz Asia/Tokyo の一句
E4 認める 検定サイトのレイアウトに front matter(§参照・spec_head・verified)の表示を追加
E5 認める(1.0.11) bundle-docs で相対リンクと画像を絶対 URL に
E6 認める(1.0.11) mcp の依存範囲と lock を 1.0.10 に
E7 認める 残走路は評価範囲の終わり起点・UTC の 17:00 は DST 期のみ(日英)
LOW 個別に 下の註

註(LOW): impl/README のテスト一覧 8 本・70-release の 1.0.10・選挙日レシピの参照・iso-week の「名は仮」・spec/20 の因果・en grammar の推奨・Patch Tuesday の cron OR の一句は処置済み。検定の旧 HEAD スタンプは当時の検証記録として残す(spec_head が追従の印)。Excel レシピの impl/README へのアンカーは公開面で一致を実測(/impl/#--tsvexcelpowershell-向けの表)=問題なし。