維持と継承の方針(2026-10-18)
Kairos がどう維持され、作者が関われなくなっても何が残るかを書く。利用者が安心して採用するための約束でもある。
柱 1: 言語は無料の標準
- 仕様・参照実装・Playground・文書は Apache-2.0。課金しない。
- 仕様は 1.0(2026-09-14)で凍結。追補は言語を変えない(CLI の出力形・配布の形・文書だけ)。
- 参照実装は実行時依存ゼロ。配布は npm・GitHub Release・Windows 単体 exe。
柱 2: 収益は言語の一つ上の層
言語そのものから収益は得ない。得るのは、言語を部品として使う層。
- 供給側のサービス: 祝日表の更新・premise の供給・発報(発報層プロファイル)・購読。
- 導入支援: 複雑な規則を Kairos で書いて検証する仕事。
- 検定: 認定と教本。利用者が増えてから。
線引きは最初から決めてある。年で腐るデータを言語は配らない。状態を持つものは言語の外に置く。 この境目が、無料の層と有料の層の境目でもある。言語の維持費は上の層が払う。 多くの言語がこの型で維持されている(使う側の製品が言語を養う)。
柱 3: 維持費を低く保つ
- 凍結した仕様・依存ゼロ・800 本超の witness・公開は CI から(来歴つき)。
- 定期作業は 2 つだけ。年 1 回の祝日表の更新(例の資産)と、ドメインの更新。
- 何もしなくても残るもの: 公開リポジトリ・GitHub Pages・npm の公開済みの版・Release の資産。
- 小さな DSL の生存条件は収益ではない。維持費がほぼゼロであることと、必要とする人がいること。cron や iCalendar(RFC 5545)がその型。
柱 4: 継承は「凍結を守る管理者」へ
後継者に言語の設計は求めない。求めるのは次の 3 つ。
- 公開物を消さない。ドメインを更新する。
- 年 1 回、祝日表を延ばす(手順は 保守の手引き)。
- 仕様を変えない。変える必要が出たら、そのとき必要とする人が判断する。
備え:
- 識別子に個人名を含めない。winget は
KairosLang.Kairos、npm は無スコープのkairos-lang。 - 持ち主を 2 人以上にする。リポジトリの owner・npm の maintainer・ドメインの連絡先。
- 中立の組織(コンソーシアム)へ移管する選択肢を残す。移管で変わらないもの: ライセンス・仕様・公開済みの版・URL(転送される)。
利用者への約束
- 公開済みの版は消えない。
- 仕様は凍結。追補は言語を変えない。
- fork は自由(Apache-2.0)。
- 受け付けを止める(保守モード)ときは README に明示する。